柚木先生も矢野榮二教授の誤りを指摘

2008/07/06 13:21

 

柚木先生も矢野榮二教授の誤りを指摘

05/11/10 労働安全衛生法における胸部エックス線検査等のあり方検討会 第4回議事録

柚木先生が矢野榮二教授の間違いを指摘

胸部エックス線検査で得られる利益よりも、放射線被ばく線量の有害性が高い旨の発言が矢野榮二先生からありましたが、これは次のようなことから間違いではないかということを提起したいと思います。

矢野榮二教授の主張は極めて特異な机上の空論

現行の胸部エックス線の間接撮影検査は、検査の有効性が低い場合が多く、肺がんなどの見落としが多く、精度も低い旨の発言がやはり矢野榮二先生からありましたが、これは極めて特異な机上の意見であろうかと考えております。胸部エックス線検査の必要性は感度、特異度のみの面から、CTと対比すべきものではないと考えます。
胸部エックス線検査は一つの検査で、胸部全体の概要を知り得る簡便で安価なものとして定着している検査法であり、有効性が低いとする根拠はないわけです。
人間ドック等ではCTと共存して活用されており、その役割は非常に重大であり、失われていないと考えております。

帝京大学医学部 矢野榮二教授の検診は見落としや誤診が多い。一方、全衛連の検診は精度管理が非常に優れている。

肺がんなどの重要疾患の見落としや誤診の防止に努めているのは、全衛連が過去17年間にわたり精度管理をやってきていますが、最近はダブルリーディングをトリプルリーディングにして行っている検診機関がすべてであります。
その中にあって当てにならないというような矢野榮二先生の発言が過去の検討会でありましたが、それは全衛連の精度管理は非常に優れているということを改めて紹介したいと思いますので、敢えてこの場で出しました。

矢野榮二教授の誤りは単に勉強不足によるものか? 恣意的な誤り? これではアスベスト受動喫煙による肺がん対策への影響は必至

石綿(アスベスト)が危険とされて問題になるのは何故ですか?

 石綿は物質として安定し変化しにくく、飛散しやすく飛散しても気づきにくい上に、悪性中皮腫肺がんを起こす発ガン性があります。最初の石綿(アスベスト)吸入からおおむね40年前後の潜伏期をへて、石綿(アスベスト)肺、石綿(アスベスト)肺癌、悪性中皮腫、といった健康障害がおきる事が、大分以前からわかっています。
 石綿による健康障害の中でじん肺の一つである石綿(アスベスト)肺は、10年以上職業性に石綿を吸入していた方にのみ起こるとされています。悪性中皮腫はより少量の石綿吸入であったり、短期間の曝露でおきることが知られています。

 特に2002年、日本の男性で2000‐2040年の今後40年間の悪性中皮腫の死亡数が
10万に達するという、早稲田大学の村山教授の研究が公表された事が大きな衝撃を与えています。また在使用されている製品から様々な理由で飛散した石綿(アスベスト)が現在どなたかに吸入されたとすると40年後の2044年に健康障害を起こす可能性があるわけです。こうした将来の世代への危険も問題とされる理由の一つだと思います。

石綿による肺癌とは、どういう病気ですか?

 通常の肺癌と同様の肺癌が、石綿曝露者に多い事が知られています。肺癌には、扁平上皮癌、小細胞癌、腺癌、大細胞癌の4種類が代表的なものですが、石綿曝露で特にどの組織型が増加すると言うことはなくて全体的に増加するようです。

今後、悪性中皮腫や石綿肺癌は増加するのでしょうか?

今後日本男性の悪性胸膜中皮腫で、40年間で平均10万人の死亡が推定されたのです。石綿肺癌の男性はこの約2倍、悪性腹膜中皮腫と女性での発病を推計し合計すると、かなりの影響が予想されます。石綿(アスベスト)関連疾患は平均して40年前後の
潜伏期間がありますから、石綿の消費年代(その際の石綿の、作業環境や一般環境
への飛散)から約40年して発症の時期になるわけです。1920-1930年代の日本の石綿の消費と石綿曝露は、造船所、鉄道や発電等の蒸気機関周囲が多く、あとは石綿製造工場でした。消費される地域も石綿製造工場の多かった大阪泉南地区や神奈川県、横須賀市や呉市や長崎市等の造船所地域等で、その時期の影響が1970-
1990年代にその地域で顕著に見られた訳です。1940年代日本は戦争のため石綿の
輸入の制限で、石綿の使用が激減します。1949年から再開された石綿(アスベスト
の輸入と消費は、1960‐1990年代まで、多くは建材として全国で使用され、また自動車や電気製品等様々な産業で使用されました。吹きつけ石綿(アスベスト)も広範な地域で使用されたのです。40年後に発症の時期が来るとすると、2000年から2030年代以降まで、様々な病気の発症が予想されるわけです。

アスベストに暴露されてタバコも吸うと肺がんで死ぬ可能性は53.2倍になる。

http://www.asbestos-center.jp/asbestos/qanda.html#anchor14

肺癌というと喫煙による影響が有名ですが、石綿による影響も古くから知られています。特に疫学的に有名なのは、喫煙の「なし」「あり」、石綿の職業性曝露「あり」「なし」で、相乗的に影響がでる事です。

肺がんを発見してもどうせ助からない」「症状が出てから病院を受診すればよい」という
矢野榮二教授の安易な科学的根拠?EBM?に批判が高まっています。

喫煙・受動喫煙による肺がん対策にも支障

江口委員

胸部エックス線検診が廃止されると、受診する人はかなり減り、しかもいちばん受診してほしい喫煙されている方、働き盛りの男性の方、そういう方々の受診率が極端に落ちてしまうことが予測されると皆さんが考えていられることだと思います。ですからそういう意味で何らかの対策をやはり立てる必要があるだろうと思っています。

労働環境の中での喫煙というのは、いまはまだもう少し注目すべきところがたくさんあるのではないかと思うのです。つまり仕事場の環境の中での喫煙は、いまはまだまだ規制されている方向が緩いと思いますので、そういう意味では今後あと10年、20年ということを考えると、呼吸器の疾患、特にがん、閉塞性の肺疾患の原因がいまは野放しになっていると思います。

矢野榮二教授の主張は「まず廃止ありき」の論調

これではまるでアスベストやタバコの害を隠す陰謀のようだ・・・

日本呼吸器学会、肺癌学会も安易な胸部エックス線検診廃止には反対を表明!

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